奇跡のシンフォニー - 85点 ◯

奇跡を、幸せを恐れない。それはその辺に転がっている。

<あらすじ>孤独な少年が音楽と出会い、音楽によって両親とのきずなを取り戻す感動のファンタジー。孤児院で育ったエヴァン(フレディ・ハイモア)には豊かな音楽の才能が備わっていた。ある晩、エヴァンは不思議な音を追い、施設からマンハッタンへと導かれる。そしてさまざまな出会いにより、エヴァンの音楽の才能は開花する。同じころ、離ればなれとなっていた両親もそれぞれの思いを胸にニューヨークへと赴いていた。そして・・・エヴァンのタクトが音楽を奏でる時、奇跡が起きる!!

少年の奏でる音色が人と人との心を繋ぐ。”出会い”という名のハーモニーが生んだ奇跡。心の声に従い生きることこそが命を輝かせる。この映画が描く奇跡の数々に、「ンなことあるかい!」とツバを吐くのは簡単。しかし、それが人生の輝きを奪ってるのだということに気づく。奇跡(≒幸せ)を受け入れる勇気を持つべきだ。だってそれはその辺に転がってるんだから。それを無いものとしているのは、失敗するのが怖いからであり、失うのが怖いから。奇跡を、幸せを恐れない。この映画から得られるモノは非常に大きいと思います。

ちなみに、音楽映画は劇中流れる音楽自体や、演奏シーンがダメだと、途端に興醒めしますが、今作はそこも見ごたえ十分!劇中流れる音楽。クラシック、ロック、ブルース、ゴスペル、そのすべてが素晴らしい。演奏シーンでの演技も非常に素晴らしく、ビート表現や指運びの丁寧さには大変関心しました。

少し文句をつけるなら指揮シーンでしょうか。あそこだけはイマイチな気がしました。あと、ラストシーンはもっと大袈裟な感動シーンにしちゃって良かったと思います。それまで(私的に)良い意味で「ンなことあるかい!」な都合の良い展開だったわりに、最後は控えめでしたね。ま、でもそんなことは瑣末なこと。私はこの映画を楽しみました。

「奇跡のシンフォニー」
公開:2008年6月21日
配給:東宝東和
監督:カーステン・シェリダン
脚本:ニック・キャッスル、ジェームス・V・ハート
出演者 フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン・リース=マイヤーズ、テレンス・ハワード
上映時間:114分