最高の人生の見つけ方 - 56点 ◯

金持ち設定が原因でテーマがブレた

一度きりの人生、やりたいことをやれ!・・・とは言うけれど。

贅沢三昧で派手に生きてきた豪腕実業家エドワード(ジャック・ニコルソン)と、自分を犠牲にして家庭一筋で生きてきた自動車修理工カーター(モーガン・フリーマン)。正反対の人生を歩み、接点のない二人が、ガン病棟の一室で出会った。二人は奇妙な共同生活のなかで心を通わせていくが、残酷にも余命宣告の時がきた。医者や家族は延命治療を進めるが、2人はそれを断り、死ぬ前にやっておきたいことリスト「The Bucket List(棺おけリスト)」を作成。それを達成する人生最後の冒険旅行に出掛けることにした・・・。二人の男が人生最後に見つけた本当の幸せとは?

この映画は、とにかく「一度きりの人生だ!やりたいことやろうぜ!」というメッセージの一本勝負ですね。スカイダイビングをしたり、サーキットでブッ飛ばしたり、ピラミッドを見にエジプトに行ったりと、とにかく世界中まわって、楽しみまくって笑いまくってる二人の姿が描かれます。最後に個々の実存的な悩みが解消されるような描写がちょこっとあるけれど、バカ騒ぎ描写だけじゃバカっぽいからちょっと入れてみましたという程度で、無理やり着地させた感が否めませんでした。

死を目前にして初めて殻を破り、生を充実させる彼らの有り様。それを素直に受け止めれば「お前には時間が大量にあるんだから、元気なウチにやっちゃえよ」的なメッセージとして肯定的に受け取りたいトコろなのですが・・・すご~く素直に感想を言うと「お金持ちっていいなぁ」って感じでした(笑)残念ながらこの金持ち設定のせいでメッセージが弱まったというか、他人事になってしまった感が否めません。

しかし、さすがの名優達ですよ。観てるだけでなんか楽しかったです。また今作では、悟りを開いた賢者のような役が多いM・フリーマンには珍しく、感情的になるシーンがあり新鮮でした。

「最高の人生の見つけ方」
公開:2008年5月10日
配給:ワーナー・ブラザーズ
監督:ロブ・ライナー
脚本:ジャスティン・ザッカム
出演:ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン
上映時間:97分