20世紀少年 第1章 終わりの始まり - 20点 ✕

ネタが完全に賞味期限切れ。

この第一章は、己の青春が不発(≒ロックによる革命が失敗)に終わったおっさんが、自作自演のハルマゲドンに立ち向かうことを決意する話ですが、「ロック革命」も「ハルマゲドン幻想」も、もはやオヤジの独り言以上の何モノにもならないと思います。

まず、宮台真司的な”終わりなき日常”に耐えきれない人達(この映画ではカルト教団信者)が起こす自作自演のハルマゲドンっていうネタは完全に賞味期限切れてますよね。サブカルチャーにおけるその問題については、前世紀末にオウム真理教が実際に事件を起こした後にヱヴァンゲリヲンが「キモチワルイ」と一刀両断して決着つけましたよ。それを今さらマジな顔してやられるのは厳しいです。

あと"ロックンロールによる革命"の方も、原作者である浦沢直樹と同世代の人たちのノスタルジーを喚起する効果はあるんでしょうけど、私はその時代感覚に全く同調できないので何も感じません。おそらくロック革命世代は再起するケンジのギターを掻き毟る姿に奮起するのでしょうが、正直私には「夜中に何やってんだ?迷惑だろ・・・」てなとこです。

加えてこの映画は、音楽の使い方やカメラワーク、編集のテンポなどが非常に下手です。やたらと感情を煽るような演出もとても鼻につきました。本当にこの映画は何が面白いのかさっぱりわかりませんでした。

P.S.
唯一褒めるとすれば、カンナ役の子役がラーメンを注文するシーンが可愛いかったとこぐらいです

「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」
公開:2008年8月30日
配給:東宝
監督:堤幸彦
脚本:長崎尚志、福田靖、浦沢直樹、渡辺雄介
出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、佐々木蔵之介、宮迫博之
上映時間:142分