パフューム ある人殺しの物語 - 90点 ◎

ハマる人にはエクスタシーを感じるほどの傑作!

彼の狂気にも似た”匂い”への執着。 極限まで純化した欲望に突き動かされた彼のふるまいは、"匂い"それ以外は全て無価値と言わんばかりに無神経で、それは生(≒愛?)への渇望らしいのだが、ひどく滑稽で見ていられません(笑) 物語前半から「コレ笑っていいの?」というシーンの連発でしたが、なぜか私は「神妙な面持ちで観よう」的な呪縛に支配されていました。

そんな葛藤を抱えながらも目が離せないまま濃密なドラマが進行していきます。しかし、終盤のローラ殺害シーンでドアを開けたスネイプ先生が神々しい光に包まれたところでその呪縛がぶっ飛び、クソまみれの地獄から始まったグルヌイユの人生が"絶頂"へと突き抜ける最後のシークエンスと、司祭のおじいちゃんのセリフで限界を超えました。

これこそがオルガズムであり、エクスタシーなのだと思う。まさに噴飯モノの爆笑で、体が心地よくシビれるほど笑えました。いやぁ、この映画はキタよ。ここまで見応えある作品は滅多にお目にかかれません。本当に素晴らしい怪作だと思います!

「パフューム ある人殺しの物語」
公開:2007年3月3日
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
監督:トム・ティクヴァ
脚本:トム・ティクヴァ、アンドリュー・バーキン、ベルント・アイヒンガー
出演:ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ハード=ウッド、アラン・リックマン
上映時間:147分