パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT - 39点 △

カメラ小僧な中村蒼のキャラが怖かった(≒面白かった)

<作品紹介>全米で社会現象を巻き起こし世界中で大ヒットした超低予算ホラー映画「パラノーマル・アクティビティ」の続編を日本を舞台に製作。監督は長江俊和。出演は人気若手俳優・中村蒼とモデルの青山倫子。アメリカで事故に遭い、帰国後しばらくの車椅子生活を余儀なくされた山野春花(青山倫子)は、ある朝車椅子が不自然に移動していることに気づく。はじめは弟・幸一(中村蒼)のいたずらだと決め付けていたが、好奇心から幸一が設置したビデオカメラには衝撃の映像が記録されていた・・・。

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「パラノーマル・アクティビティ(前作)」のようなオカルト系のモキュメンタリー映画は今まで観たことがなかったので、今作「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」がお初です。さらに私、ぶっちゃげ怪奇系のジャンル映画自体、劇場版「リング」、「らせん」ぐらいしか観たことがなく、J-ホラー文化には馴染みが薄いため、この文章、相当ふわふわしたモノになると思いますのでその辺はご勘弁くださいませm(_ _)m

で、こんな私でも気になったのがキャスティングで、モキュメンタリーに中村蒼(=有名若手俳優)なんか出しちゃったら”役者による演技”という事実性が強調されて乗れないのではないか?と心配していたわけですが、実際のところ中村蒼くんの演技は極めて自然で、要求される本物っぽさを十分満たしており、全然オッケイでした。一方、姉役の青山倫子も、冒頭の姉弟のじゃれあい演技がわざとらしかったり、自宅で車椅子生活してるわりにはメイクも服装もバッチリで違和感があったりしましたが、だんだん慣れてくるにつれて気にならなくなり、事前の心配は杞憂に終わります。

*以下、ネタバレぎみ

内容の方は単調な構成で、日中の「この家ヤバイよ姉ちゃん・・・」みたいな対話と、深夜に起きる「ギャーー!!」みたいなパニック描写の繰り返しが何回か続き、やがて弟の話に懐疑的だった姉が「実は私・・・」みたいなことを言い始めて、最終的にはホントに(かつ具体的に)怖いことが起こるという、起承転結を地で行く展開なのですが、ナニが起きる時、必ず「ゴゴゴゴゴ・・・」という不穏な地響き音が鳴っちゃうため、その音が鳴り始めたら「あ、くるな」ってのがわかってしまう。

しかも、画面内で起こる怪奇現象は、ドアが開いたり、車イスが動いたり、ガラスにヒビが入ったりというTV番組の心霊特集でやる再現VTR並みの内容ですし、最終的にカマされるビックリ仰天の展開もパンチ力不足な上に、「大惨事が起きた民家から発見されたビデオである」という説明と矛盾する霊安室の映像は、モキュメンタリーとして完全にルール違反で、何だかなぁという感じ。そもそも全体的に予測可能な怪異ばかりが起こるのであまり怖くないし。唯一戦慄が走ったのは、終盤にお姉ちゃんが…なところぐらいでした。

むしろこの映画で怖かった(=面白かった)のは、撮影を嫌がるお姉ちゃんに「もう一晩だけお願い!っていうかイイじゃんマジで!」みたいに逆切れ気味に駄々をこねる中村蒼くんや、「お前カメラ何台持ってんの!?」とツッコミたくなるほどカメラ小僧な中村蒼くんや、姉ちゃんの部屋を盗撮してヘラヘラしてる変態チックな中村蒼くんや、一刻を争う事態にちゃーんとカメラを持って姉ちゃんの部屋に入る中村蒼くんでしたね(笑)

ということで、私はこの映画を怖がることができなかったのですが、目の前の席にいた女子中学生らしきグループは体を寄せ合って怖がってましたし、突然何かが起きて脊髄反射的に驚かされるシーンは楽しいっちゃ楽しいので、友達連れやカップルでイベント的に観に行くにはイイ映画だと思います。

「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」
公開:2010年10月20日
配給:プレシディオ
監督:長江俊和
脚本:長江俊和
出演:中村蒼、青山倫子
上映時間:90分